ついにこの日が来てしまった。
越谷市内でちょっと良いものを買おうと言ったら、10年くらい前まで、まず真っ先にこの店が挙がった。
取り巻く環境が大きく変わっても、
ヴァリエやOPAが南越谷にできても、
その存在感は、やはり大きかった。
お客の減り具合はあからさまにわかった。
特に、食品コーナー以外は、がらんとした印象が否めなかった。
本館と新館に分かれているわかりづらさ。
何より、駐車場が有料で、かなりの金額購入しないと無料にならないこと(しかも短時間)。
閉店するぞ、閉店するぞと、最近は噂が絶えなかった。
しかし、ついにその日が訪れた。
たどり着いたのは、5月10日の午後8時。
ちょうど閉店時間になったところで、中には入れない。
出てくるお客さん一人ひとりに、
店員さんが「ありがとうございました」とあいさつ。
中のお客が減るにつれ、店員の声が大きく聞こえた。
入り口付近には、見に来たたくさんの人が、中の様子を見ている。
まずは本館。
店長たちが出てきた。
「ありがとうございました」
と語る女性の店長。
声が詰まる。
チーフマネジャーによる「ありがとうありがとう越谷!」のエールが続いた。
どこからともなく起こる拍手。
本館の入り口は、まもなくシャッターがが下ろされた。
続いて新館。
本当にたくさんの人が、そこには集まっていた。
「ありがとうありがとう越谷!」
同じくチーフマネジャーのエール。
思いのたけをその声に、身振り手振りにこめているのが伝わってきた。
大きな拍手に囲まれて、閉まりゆくシャッター。
あちらこちらですすり泣く声と、「ありがとう!」の声が響いた。
こうして、越谷のイトーヨーカドー40年の歴史に幕が下ろされた。
32万人を擁する大きな都市・越谷の中心駅が、非常に寂しいことになってしまった。
現在、駅東口の再開発の工事が本格化し、ヨーカドー跡地も何かができるとのことだから、一時的なものとはいえ、
越谷駅の東口は、駅前の風景もすっからかん。
一番繁華な駅とヨーカドーを結ぶ通りも、人通りが目に見えて減ることだろう。
越谷の歴史の大きな一区切りを、今日は目の当たりにした。
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